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3月 

 世間の様子が完全におかしくなっている事に気づいた私は生地会社に駆け込み、その時買える分の生地を発注した。

online storeを始めようと思った。

この大きな波に全て拐われてしまうのではと怯えながら、事を進める為にこのサイトを作ったAと初期teasiでモデルをやってもらっていた円ちゃんに連絡を取った。

友人のミュージシャン達のライブはあらかた延期か中止に追い込まれ、飲食をやってる人らも対応に追われ始めていた。

teasiはほぼ対面の即売で生計を立てているので、その機会が奪われてしまえば経済的に困窮してしまうからそれも怖かったけど、それよりも服を介した繋がりが保てなくなる事が1番恐怖だった。

部屋で1人、着られるあての無い服を作り続ける事なんて私にはもうできません。

少しでも、と思い、私は私を守る為にonline storeを作りました。

言ってしまえばブランド物の服なんて不要不急で、いま無理して買うものでも無いと思います。

それでも心を守る為の買い物が必要だと言う人が居たら、覗いてみてください。

試着室から出てくる貴方を眺める事が出来る様になる日まで、確実に生きながらえます。

その日にまた会いましょう。

2020.4.23 自室から